7月×日  カプチーノのボディが錆びて・・・。
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U P
フロントフェンダーサイドのカバーを外すと
中に大量の泥。
ジャッキアップポイント上方のボディパネル
は腐って穴が・・・。
フロントサイドのジャッキアップポイント上部
のパネルは内側まで3枚のパネルが腐って
無くなていたので、全て当て板当てて強度を
確保しました。
フロントサスメンバーのフロア部取付ボルト
の回りのボディパネルが腐って無くなって
ます。これでは力を受ける部分が無いので
ボディが機能しません。
運転席後ろ側下部。リヤメンバー取付部
周辺がフロント同様腐って穴が・・。
ベレーキ配管などが見えます。
リヤサスメンバー取付部周辺を鉄板を当て
溶接して強度を保てるように修復。
最後に室内側を鉄板当てて溶接して蓋します。
助手席足元。ロールバーの取付部付近
に当て板当てて塞いだり、サイドシルと
フロアパネル部をつないだり・・。
腐り落ちたパネルの穴を塞いだテープを
剥がしてみると・・。中には発泡ウレタン
が・・。溶接するのにウレタン取り除くのも
大変な手間でした・・。
まずは錆を極力削って錆止めペイントして
下準備。
運転席足元の室内側パネルをカットして
サスメンバー取付ボルト周辺へアクセス。
内側から鉄板当てて溶接すて塞いで行きます。
助手席後ろ側。テープをはがすと
パネルが腐って大穴開いてます。
助手席足元下のフロアパネル合わせ部
付近。 下から押すと合わせ部が動きます。
錆びてパネルが腐ってしまい合わせ部は
くっ付いてません。
フロアカーペットをめくると内側にもテープ
が貼られ綺麗にペイントさせれいる。
助手席足元。
テープを取り除くと錆びてパネルが腐り
落ちている所があちこちに・・。
6点ロールバーの取付部付近も腐り落ちて
穴が・・。  助手席足元。
運転席足元。
昨年、アルトでジムカーナを楽しむ為に足回りやLSD装着などさせて
頂いたお客様が、FRのカプチーノでジムカーナをしたいと思っていた
ところ、近所の中古車屋でロールバーの入ったカプチーノが安い金額
で出ていたので衝動買いしちゃったという事で、一度ジムカーナの練習
会に行って走らせたらサイドが方効きでサイドターンが片方で出来な
かったり、冷却水がリザーバータンクから吹き出したりという事で、安い
車だったので、一通りのメンテナンスも覚悟の上という中で、ジムカー
ナを楽しめるようにメンテナンスしてという依頼でご来店。

距離も12万キロなので、ご来店時に念の為エンジンプレッションを測定
すると異常な落ち込みは特別無く、3気筒そろっているのでエンジン本体
は問題無さそう。ジムカーナを安心して楽しめるようにと車の状態を確認
する為ジャッキアップして各部点検。エンジン回りのオイル漏れ、水回り
ホースが錆びがこびり付いて硬くなってたり、ブレーキはマスターのフル
ード漏れ・フロントキャリパーの錆び・サイドの固着と一式メンテが必要。
エンジンマウントもへたりきってるし、これまであまりメンテナンスされて
いなかった様な状態。
この時リフトが埋まっていて、ジャッキアップして点検していて気が付か
なかったのですが・・・・。

数日後、先の予定の作業が終わり、リフトが空いたので作業に取り掛かろ
うとリフトアップすると・・。ミシミシっと嫌な音が!!
リフトで上げてフロア下をライトを当てて慎重に点検すると!!フロア下
は一面ブラックに綺麗に塗られているのですが、パネル合わせ目には
注意深く観察するとシーリング材が付いた様なアルミテープが張られて
いて、一見パネルの合わせの様に見えるのですが・・、貼られたテープ
を剥がしてみると、実はボディパネルが錆びて腐り落ちていました!!

良く点検すると、ここも・あそこもとテープらしい部分があちこちに・・。
錆びがすごい事になってます!!
この状態では、ジムカーナどころの話じゃないぞ〜って事で、お客様に
連絡して来てもらう事に。

お客様は車を購入して、すでにバケットシートやブレーキパッドなど等々
すでにパーツを購入してお金も掛けてるので、出来れば直して走りたい
という・・。板金屋さんでレストアの様に綺麗に修理しようとしたらハンパな
金額では修復出来ないし、予算もそこまで掛ける気は無いという事で、
見た目は気にしないのでボディの強度的な部分での機能が出せれば
良いという事で、可哀そうな部分もあったので「それではボディ補強する
要領で私が鉄板貼って修繕するので、時間下さい」という事で修復する
事となりました。

でも、ここまで腐食にてパネルが腐り落ちてると修復もハンパ無く手間が
かかります。しかも走行するとちょっとした段差を通過する時にリヤから
ゴトッて音がして、中古のショックに交換したという事だったので、なんか
付け間違いして音が出てるのか?って思っていたのですが、実はリヤの
メンバー取付ボルト付近が腐食していて動く音だったみたいです。溶接して
修復した後は音が出なくなりましたので・・。

そのほか当初の予定の作業を一式作業しましたが、一点、エンジンがブー
ストが正圧になる付近で息つきする様な症状があって、それだけが時間と
予算の関係もあり、原因究明しきれる前にお引き取りとなってしまったのが
・・・。 その後どうなったかな?原因解って直ったのかな?
遠方の方ので、ちょっと心配も・・。
解決出来て、ジムカーナ楽しめていれば良いけれど・・。