昨年の秋口だったか、通勤の帰りに夕方の集中豪雨で冠水した
幹線道路のアンダーパスでエンジンに水を吸い込んでストップして
しまい、エンジンを壊してしまったお客様が、エンジン修理する予算が
出来るまでと半年位ガレージにそのまま置いていて、今年の初めに
知り合いの人から中古エンジンを譲ってもらい復活したという事で、
通勤に復活していたら、ステアリングのガタが気になり出したのでと
ご来店。
タイロッドのジョイント部にガタが出ていて、ラックの助手席側のラック
ブッシュもへたっておりラックがガタついてるので一式オーバーホール
する事に・・。

作業に入り、タイロッドブーツを外すと・・。中から真赤な錆びた水が
チョロチョロと!!冠水した所で立ち往生した時にラックの中にも水が
一杯侵入していたのネ〜!!
しかもしばらく動かしていなかったから、水もそのままになっていたの
でしょう。ラックケースの中は水とグリスが混ざっての、しかも錆びが
加わり物凄い状態になってます。

全て分解して綺麗にケースを洗浄し、一式新品部品を組み込んで
ステアリングラックをオーバーホール完了。
これでまた安心してカプチーノを楽しんでもらえるかな?

皆さんも冠水した道路にはご注意を!
他の車が走行していてもカプチーノは車高が低いですから要注意です!
決して無理は禁物です。大丈夫だろうが取り返しのつかない事に・・。
くれぐれもご注意を!!

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U P
タイロッドブーツを外すと中からは・・・。
真赤な水が出てきました!!。
サスアームのエンドブーツを外したところ。

フロントロアアームの前側取付部。
アームが走行中に動いてメンバーに当った
部分が黒K綺麗になってます。
5mm動いちゃってる事に・・。
リヤハブベアリングのグリスは水が侵入してか
真赤です。
こちらも18万キロご苦労様でした。
フロントロアアームの後ろ側取付部のブッシュは
かなり切れてしまってます。
18万キロご苦労様でした。
デフケースフロント部の下側が、うっすらと
オイルで湿ってます。。
ケースフロント部のオイルシールを交換
しておきました。
古いグリスを綺麗にして、新しいグリスを
充填。エンドブーツを取付ます。
LSDを分解して、これから新品プレートを
組み直してイニシャルをセットします。
ハブネアリング類を新しく。ブリスも新品。

タイロッドやラックは水とグリスが混ざって
錆びも加わり、すっごい状態!!
チタンマフラーのステーの溶接部脇がクラック
で排気漏れ起きてます。
溶接し直して、またクラックが入らない様
補強の当て板も付けてもらいました。
5月××日  カプチーノのLSDオーバーホール他しました。
日頃サーキット走行で楽しまれているお客様のLSDオーバーホール。
LSDはクスコのRSで前回オーバーホール後、約23000KM走行。
イニシャルトルクを測定すると2Kg/m位まで落ちていました。
オーバーホールキットで組み直し4.5kg/m位にセットして終了。
LSDの効きが落ちるとタイムも出ませんからネ・・。
LSDの作業時にデフケースのフロント部からうっすらとオイル汚れが
見られ、ちょうどピニオンシャフト部のオイルシールからオイル滲みが
始まった所の様でした。デフを降ろしてるついでに、こちらのシールも
交換しておきました。
あと、社外のチタンマフラーのマフラーリング取付ステー部に振動から
なのかクラックが入ってしまい排気漏れしていたので、知り合いの溶接
出来るところにお願いしてクラックの溶接修理してもらいました。
これで、またしばらくは思いっきりサーキット走って楽しんで頂けるかな?

次は、18万キロ走行の21Rのお客様のサスブッシュ関係を交換。
以前から車検などでお預かりしていた時に、サスブッシュも大分へたっ
てるのと、リヤハブベアリングから走行中音が出てますよってお伝えして
いたお客様がリフレッシュと・・。
18万走行でフロントロアアームブッシュは大分切れも見られたり、長い間
ご苦労様でしたという状態。いつもの様に、サスアームを外したついでに
エンドブーツもグリスを入れ替え新品に。
リヤハブもベアリング類を交換してリフレッシュして完成。
後日、お客様からシャキッとした走行フィールと、真直ぐ走る様になった
り、リヤハブの音が無くなって静かになったりと・・お喜びのメールが・・。
こちらも作業させて頂いた甲斐が・・・。

カプチーノ本来の動きを楽しんで下さ〜い!!
5月×日  カプチーノのステアリングラックオーバーホールしました。
ピニオン側も錆だらけです。
各パーツは水が侵入して錆びだらけです。