7月×日  カプチーノのブレーキOH他、色々メンテしました。
車のコンディションを把握したいと愛車点検にご来店。各部を点検すると
特にブレーキ関係はダメージが・・・。
マスターシリンダー・プロポーショニングバルブからフルードが漏れて、
その下のボディの塗装はブカブカに浮き上がり、ボディのパネルも錆出
してる状態。大分前から漏れたままだったのでしょう・・・。
当然、前後キャリパーのオーバーホール歴は無さそうで、フロントは錆
がいつもの様に・・。リヤはサイドが方効き状態になってます。
ブレーキ回りは安全上も要注意事項ですので一式オーバーホールする
事に。
この車も先月の車両と同様に、リヤの右のトグルの支点のベアリングが
破損しちゃってました。もう、手持ちの中古キャリパーも無くなってしまた
ので、今回は右だけ新品assyで交換する事になりました。
ブレーキ回りも4~5年毎位でオーバーホールしておけばこんな状態に
もめったにならないんだろうな~。
いずれにしても日頃の点検が大切ですね!

そのほかエンジンマウントやデフマウントも損傷していたので交換しました。

これで少しは安心してしばらく楽しめるかな?

もう一台、21RのAT車のお客様が最近急にエンジンのアイドリングが
不安定になって、加速する時も息つきするようになったとご来店。
試走すると確かにブーストが掛ると息つきしてスムーズに加速しない。
燃料フィルターの交換歴も無いのでとりあえず交換して見るが変化無し。
そうなると点火系?という事でプラグコード・コイルを手持ちの部品と交換
して様子を見ても変化しない・・・。
結局、プラグを交換したら症状が消えました!!
プラグが駄目でした。電極などは見た目、何の異常も無いのですが、こんな
ささいな部品でも、きちんと機能しないとうまく走れないんですよね。
プロポからフルードが漏れてます。
マスターからも滲んでます。。
カプチーノでサーキット走行を楽しんでいらっしゃるお客様のエンジンを
オーバーホールしました。
走行は約8万キロ。特に現状では走行に際しての不具合は無かったの
ですが、距離も大分使ってるし、サーキットでの負荷を考えると、まだま
だ今後も楽しみたいので思い切ってオーバーホールとなりました。

エンジンを降ろす前に一応コンプレッションを測定すると、3気筒とも11
kg/㎤少々でそろっており、大きなダメージは無さそうという事で、作業を
スタート。
すると分解し始めるとオイルのスラッジ汚れが久々に凄い状態でビックリ!
現オーナーはオイル交換をサーキット走行が主な使用なので定期的にこ
まめに交換していたので、前オーナーの時からの汚れなのかな?でも、
本当にすごい汚れ方です!!
パーツを洗浄して各部点検すると、カムシャフトの一部が摩耗しており、
カム山が基準値以上に摩耗してしまってました。相手のロッカーアームも
摩耗しかりです・・。この辺は、予定外で新品部品に交換となりました。
でも、これも発見出来てオーバーホールした甲斐があったかな?
カム山がこんな摩耗状態では、大分パワーは損してただろうから・・。

オーバーホールついでにヘッドのポート等も修正加工しておきました。
少しでもタイムアップにつながれば・・・。
あとは、ラヂエーターコアも覗くとカスがこびり付き長年の汚れが・・。
きちんと機能するように、こちらはリビルトラヂエターに交換しました。
また、スロットルボディ内部の洗浄やインマニ内部の洗浄等、せっかく
分解してる時でないと、なかなかいじれない部分も洗浄しておきました。

十分慣らしして、またサーキット走行楽しんで下さい!
タイムアップ期待してます!!
7月××日  カプチーノのエンジンオーバーホールしました。 
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U P
カムシャフトホルダーを外すとヘッド内や
カムホルダー内のオイルスラッジが
物凄い!!
ヘッドのポート内も修正&研磨しました。

右のトグルシャフトを受けるベアリングが
また壊れてしまってした。
これではローラーが折れて抵抗になって
トグルはスムーズに動く訳がありません。
とりあえず錆をペーパーで擦ってペイント
しておきました。。
フロントキャリパー。 いつもの様に
錆びてます。
さびを落として綺麗に清掃して新しい
ピストンで組み直したキャリパ。
上側の内どれか1本が不良となってしまった
プラグ。見た目は何ともないんだけどな~。
毎間きちんと点火してくれなくなってます。
これから分解するリヤキャリパー。
ブレーキダストなどでよごれてます。
エンジン横のフレーム部。フルード漏れて
時間が大分経過していたようで前の方まで
塗装が浮いてパネルが錆びてます。
マスターなどを外したところ。
塗装が侵されてブカブカに浮き上がってます。
リビルトの綺麗なラヂエターコア。
本来のコアの大きさが解ります。
スムーズに水が動いてナンボです。
長年にわたり仕事していたラヂエター。
コアにカスがこびり付いて通路が狭く
なっていて、これでは機能もダウンのはず!

サーキットで全開走行が多いせいか、
ヘッド内部はカーボンは少なめです。
スロットルボディ内部の汚れ。
長年の使用でオイル&カーボンまみれ。
こちらも綺麗に洗浄しておきました。
ブロック側も修正して、新しいピストンを
組み込もしました。

ロッカーアームも摩耗が見られたので
新品に交換。これからカムホルダーを
セットします。
カム山の一部が異常摩耗してました。
ロッカーアームのオイル穴がスラッジで詰まり
カムにオイルが飛んでなかったみたい。
綺麗に清掃し、面研してバルブ回りを
交換したヘッド。