先月メールでお客様から問い合わせが。
「カプチーノのF6Aのヘッドオーバーホールは、いくら位かかりり
ますか?」と。詳しくやり取りすると、新古車を購入して17年。大切
に維持してして来て、距離も5万キロ程度しか走っていない状態。
最近では年間3千キロ程度しか走らない様にしていたそうな・・。
久し振りに通勤で3日連続で使用した時の最終日、家まであと少し
という所でエンジンから異音が発生し、車を停車させたらアイドリング
がきかない状態。でもアクセルを少し踏み込んでおくとなんとかエン
ジンはかかるので家までたどりついたそうな・・。車を点検してみたら、
エキゾースト側のカムホルダーにクラックが入っているのに気が付い
て、という事でした。
画像を送ってもらうと、これは以前2件あったロッカーアーム脱落で
バルブが落っこちたって状態だなっと・・。

GWで部品屋や内燃機屋さんも休みになっちゃうので、GW中にエン
ジンバラしてGW開けすぐから動けるようにと作業を少し待ってもらって、
作業開始。

分解してみると、やはりロッカーアームの脱落で予想通り。でも、以前の
車はロッカーアームを固定するクランプが折れて脱落していたけど、
今回はクランプはしっかり形になっているのにロッカーアームが脱落して
ました。なんでだろ〜?

分解してパーツを洗浄しながら点検していくと、バルブを固定している
コッターが変形している箇所が何箇所かあって、普段あまり動かさない
のでオイル下がりきった状態でエンジンかけて、バルブがオイル切れ
気味状態でスティックしかかってコッターが取れてというのが原因なの
かな?って思ったりして・・。でもそんな状態になるのかな?

バルブが脱落してピストンにも傷が入ったりで、一式交換して作業終了。
これからは、何か月もエンジンかけなかったらクランキングしてオイルを
ある程度回してからエンジンかけて下さいねと伝えて修理完了となり
ました。

でも、車も大切に扱っていても、あまり乗らないのが悪影響となったとし
か考えられないトラブルが起きたり・・。古くなると予想外な色んな事が
起こりますね!
5月×日  カプチーノのエンジンが壊れて・・・。 
クスコ・ミラ用ピロアッパーベースで一部
部品を組みかえて使用。
キャンバーも調整可能です。
ほぼ組立終了したエンジン。
タイミングベルトやウォーターポンプも
せっかくなので新品に交換しました。
コペンでジムカーナを楽しんでいらっしゃるお客様からお問い合わせ
があり、「今使ってる他社の車高調整ショックの減衰調整機構の調整
部分が壊れちゃって修理しようとメーカーに問い合わせてたら結構な
金額かかりそうなので、いっそうの事オーリンズにしようかと・・」
それでは今使用しているスプリングを使う形で製作しましょうとなり、
現車を拝見して寸法確認する事に・・。

でも、フロント6kの直巻きでリヤはノーマルバネ?フロントのアッパー
サポートもノーマルで、負担が多かったのかベアリングがダメになり
つつもあり・・。

結局フロントバネをそのまま使用し、リヤのスプリングを少しレートアップ。
フロントアッパーサポートをクスコのミラ用ベースでピロアッパーに変更
として一式セットしました。

タイム上がるかな?思う存分楽しんで下さ〜い!
エキゾースト側カムホルダーの2番シリンダー
部分にクラックが・・・。
NEXT
U P
5月××日 コペンでジムカーナ楽しむ方へオーリンズで・・。  
バルブが曲がって開きっぱなしで
ロックされてます。
2番のピストンにバルブが当たって傷が入って
しまいました。
脱落したロッカーアームと脱落して
傷だらけとなったリテーナー。
カムシャフトにも傷が入っちゃいました。
オーリンズ・ネジ式車高調整ダンパー。
フロント。
傷の入ったピストンを新品に交換。
内燃機屋でバルブガイド入れ替えてもらって、
バルブシートカット等修正したヘッド。
バルブを組み込みしました。
カムシャフトを取り外すと、2番シリンダーの
フロント側のバルブが外れてピストンと接触
してバルブが曲がって開きっぱなし状態。
別タンク付きのリヤダンパー。
スプリングも変更し、バネレートアップで
フロントとバランス調整しました。。