BOON×4 ダートトライアル仕様 製作記
ダイハツ BOON×4 を全日本ダートトライアル選手権N2クラス参戦用に製作しました。
製作過程をご紹介させて頂きます。
足回りはショックをオーリンズで製作。
スプリングはフロント3.5kからテストして4kに。
リヤはテストして2.5kから特注で2.8kを製作しました。
エンジンマウントをノーマルベースに純正ゴムの
空間部分に硬度の高いゴムを流し込み強化。
運転席の足元をフラットにするためFRPの板で
ヒールボードを製作して固定。
滑り止めのシートを貼って万全。
ついでにフットレストも製作しちゃいました。。
フロントデフは純正をイニシャルUP.
リヤはクスコを装着しました。
ステアリングはスパルコに。
タコメーターの下に見易い様にブースト計
を取付。
ロールバーはレイルの7pをベースに
追加バーキットで13p式に。
剛性アップと最低重量の規定合わせを。
ビスカスカップリングをノーマル比
約4倍に強化加工。
フロント周りをスポット増し。
リヤ周りもスポット増ししました。
オイルパン・フロア・燃料タンクのガード
を装着。
以上、BOON用の競技パーツが、まだデリバリーされていない中、製作して、とりあえずダートを走行出来るように
したというレベルの暫定仕様です。
走らせた感触としては、専用パーツがデリバリーされるのを待って追加でバージョンアップをする必要が、まだまだ
あるなーって感じです。
早く部品販売してくれないかな〜。でないと特注で製作しなくちゃで、高くついちゃうよ〜。っていう事で、メーカーさん
お願いしま〜す。
BOONを最低限ダートを走行出来るようにしてテストをした中で、サスペンションアームのゴムブッシュが柔らか過ぎ
て、走行中の挙動インフォメーションが悪く、車両の基本性能を生かしきれないという点がすぐに浮かび上がりました。
この点を改善すれば、トラクションの向上と挙動がリニヤになり、かなりのタイムアップが可能だなと感じるポイントで、
すぐにでも改善したい。
しかしながら参加するN車両のレギュレーションでは、ブッシュに関しては材質の変更が認められないので、標準と
同様のゴム製でなくてはならない為、メーカーがゴム硬度を高くした物をデリバリーしてもらえるかな?っと待ってい
たのですが、製品化されるか解らないという情報も入って、しょうが無いから他車種の物を流用して何とかするしか無
いと・・。
とりあえず、リヤ側はアルト用のブッシュが寸法的に近いものだったので、トレーリングアームのリヤ側にアルト用強化
品を組み込んで様子を見てみようと・・。リヤトレは標準状態だと上の画像の様に、走行中にトレーリングアームがタイヤ
と接触してしまう程動いています。また、オーリンズショックのリザーバータンクもタイヤと接触した跡が・・。
静止状態だと接触部分は共にタイヤと25mm程度はクリアランスが有るのだけど・・。
リヤトレの標準状態のブッシュは、フロント側はそこそこゴム体積もありスグリも最小限。ホーシング側がゴムの形状が
アウターカラー部のセンター付近でしかゴムが付いていない形状で、荷重が横方向やねじり方向にかかると物凄くイン
ナーカラーが動きます。と言う事で、まずはリヤ側のみを交換して様子を見てみようよなりました。

アルト用のブッシュの方が、アウターカラー外径が小さいので、外径をあわせるためにスリーブカラーを製作して圧入し
ました。その後テスト走行をすると、この状態だけでもリヤの動きが安定し、リヤのトラクションのかかりが数段アップ。
トレーリングアームやリザーバータンクとのタイヤ接触もなくなり良好な感触をえられました。

あとはフロント周りをどうするか思案中です。フロントロアアームのブッシュは、最近の車両に良く見られるレイアウトで、
リヤ側がサスペンションストローク中にブッシュ自体のネジレを規制しすぎてもマイナスになるはずなので・・。
何か合う物も無さそうだし・・。ピロで作るのが一番動きとしても理想なのだけど・・・。あー、困ったなーって感じなのです。
でも、何とかしないとね。
BOONをダートを走行してテストをすると、アルトの時に比べ、リヤトレのホーシングやショック取り付け部のボルトの頭が
フロントタイヤでかいた飛び石での痛みが大変多く、このままだとすぐにボルトの頭が削られて工具がかけづらくなっちゃう
という事で、ウレタンフラップ材でガードする事に・・。リヤトレの配置がフロント側に対し、ホーシング側の方がつぼまってい
てリヤトレの車体中心側がフロントからの飛び石をもろに受け易い配置になっているのも影響してるみたい。
あと、リヤバンパーの取り付けが、バンパー内側に溜まる泥の重さに耐えられず、すぐに走行中外れかかるので、こちら
もフラップ材でバンパー自体に泥がたまらない様にガードしました。